2011年の読者投票編です。
順位 | 曲名 | アーティスト | 収録アルバム | 年度 |
1 | Hot Fun In The Summertime | スライ&ザ・ファミリー・ストーン | Sly and the Family Stone | 1970年 |
2 | School's Out | アリス・クーパー | School's Out | 1972年 |
3 | Summertime Blues | エディ・コクラン | The Eddie Cochran Memorial Album | 1958年 |
4 | Here Comes The Sun | ビートルズ | Abbey Road | 1969年 |
5 | Summertime | DJ ジャジー・ジェフ&ザ・フレッシュ・プリンス | Summertime | 1991年 |
6 | Boys Of Summer | ドン・ヘンリー | Building the Perfect Beast | 1984年 |
7 | Summer In The City | ラヴィン・スプーンフル | Hums of the Lovin' Spoonful | 1966年 |
8 | In The Summertime | マンゴ・ジェリー | Electronically Tested | 1971年 |
9 | California Girls | ザ・ビースボーイズ | Summer Days(and Summer Nights!) | 1965年 |
10 | All Summer Long | キッド・ロック | Rock N Roll Jesus | 2007年 |
「最も偉大なサマーソング10曲」の詳細
10位ーAll Summer Long
2007年にリリースされたシングル曲。ビルボードでも1位に入るなど好調だったが、当初はサンプリングされた70年代のヒット曲2曲の影響が強いと思われていた。その後にこの曲を収録したアルバム「Rock N Roll Jesus」は200万枚近くの大ヒットを記録し、グラミー賞では最優秀ロックアルバムとベストパフォーマンスの2部門にノミネートされた。
ニールヤングの「サザンマン」へのアンサーソングという側面も持つ。
サビにSweet Home Alabamaという歌詞が出てくるが、これは1970年代に活躍したLynyrd Skynyrdというバンドの曲名。このバンドは70年代に飛行機事故でメンバー数名を亡くし解散している。キッドロック本人の青春時代の好みをオマージュで隠してるのか。サンプリングに70年代の曲を入れたことでその意味は強い。
曲名 | All Summer Long |
アーティスト名 | Kid Rock |
収録アルバム | Rock N Roll Jesus |
曲順 | 3 |
発売日 | 2007.10.9 |
9位ーCalifornia Girls
ビーチボーイズの名盤「サマーデイズ」に収録されている夏の名曲。
シングルとしてもビルボードホット100で3位(年間全体49位)にランクインし、全世界で400〜500万枚を売り上げたとされ、興行的にも大成功した曲。
メンバーのブライアンはバンドの代表曲だと断言するほどの自信作です。ブライアン自身が初めて使用した薬物の幻覚が曲に影響を与えたという黒い噂もあります。
曲自体はバッハの「主よ、人の望みの喜びよ」のメロディをオマージュしています。
人気ポップスターであるケイティ・ペリーが2010年に発表した同タイトルの「California Gurls」をリリースし大ヒット。
決して彼らの曲のカバーではないが、歌詞の一部に全く同じ歌詞が使用されており、これが無断使用だったということで「ケイティはブライアンに訴えられるのではないか?」問題となりました。
その際ブライアンは「光栄に思っている。彼女の曲は素晴らしく、世界中でヒットすることを願っていると」とエールを送りました。
曲名 | California Girls |
アーティスト名 | The Beach Boys |
収録アルバム | Summer Days |
曲順 | 7 |
発売日 | 1965.7.12 |
8位ーIn The Summertime
In The Summertimeはマンゴジェリーの代表曲。そして彼ら最大のヒットアルバムのタイトルも「In The Summertime」であります。
アメリカの田舎っぽい音楽ですが、実はマンゴジェリーはイギリスのバンド。この曲をリリースした際には地元イギリスで7週連続で1位を獲得したそう。日本、アメリカでも3位を記録するなど世界的にヒットした曲でもあります。
スキッフルバンドと呼ばれる彼らですが、このスキッフルとはジャンルというよりもバンドのスタイルのことを指してる。
どんなスタイルなのかというと、手作りのギターやベースを用いて、アメリカのカントリーミュージックやブルースを演奏すること。50年代にイギリスで流行したバンド構成。
曲名 | In The Summertime |
アーティスト名 | Mango Jerry |
収録アルバム | In The Summertime |
曲順 | 1 |
発売日 | 1970 |
7位ーSummer In The City
ラヴィン・スプーンフルが1966年にシングルとしてリリースし大ホットした曲。
真夏の8月中に3週連続でビルボード・HOT100で1位を獲得したということで、その時代を生きた方からすると正真正銘の夏の定番曲。年間チャートでも11位という驚異的なヒットを飛ばした曲です。
過去、多くの大物ミュージシャンにカバーされ、BBキングやクインシー・ジョーンズなど多くに愛された名曲です。
この曲は66年にリリースされた曲ではありますが、曲の中に車のクラクションのような効果音が入っていたり、当時はかなり斬新な曲でありました。ポピュラーミュージックでそのような作曲をしたのは彼らのこの曲が初めてだそうです。
フォークベースでありながらも当時のイギリス音楽を意識したようなセンスが絶妙。
シンプルでストレートな歌詞が気持ちよく、夏模様を思い浮かべるのに一切邪魔がないのが素晴らしいです。
映画「ダイ・ハード3」の中にもこの曲が掛かるシーンがあり、とても象徴的です。
曲名 | Summer In The City |
アーティスト名 | Lovin' Spoonful |
収録アルバム | Hums of the Lovin' Spoonful |
曲順 | 11 |
発売日 | 1966.11 |
6位ーBoys Of Summer
元イーグルスのドラマーであり、ソロとしても大成功したドン・ヘンリー。ドラムからボーカルに転向してブレイクされる方って多いですね。
このBoys Of Summerをリリースした後に、1984年に同曲でグラミー賞Bestロックボーカルを受賞してます。彼のキャリアの中でも重要な意味を持つ曲だと思います。
この曲の歌詞を見てると夏の終わりを連想させますね。
「通りには誰もいなくなり ビーチにも人影がなくなった 漂う風で感じるんだ 夏はもう過ぎ去ったってことを」「はっきり言える、君への愛が確かだってことを 夏の男たちが姿を消した後でも」
歌詞の中でも洒落た表現だなと思ったのが、
「今日見かけたのさ キャデラックに貼りつくデッドヘッドのステッカーを 頭の中で小さな声を聞いたよ "振り向くな、前を向いて行ける"」
の部分。
Deadheadというのはロックバンド「グレイトフル・デッド」のファンのことで、この曲が出る少し前に、車にこのバンドのステッカーを貼るのがアメリカの若者の間で流行っていたのです。すぐに過ぎ去った流行を連想させ、いかに過去に囚われているのかを説明しているのです。お洒落ですね。
曲名 | Boys Of Summer |
アーティスト名 | Don Henley |
収録アルバム | Building the Perfect Beast |
曲順 | 1 |
発売日 | 1984.11.19 |
5位ーSummertime
Jazzy JeffとFresh Prince(= Will Smith)が産んだ夏の名曲です。俳優のウィル・スミスさんはミュージシャンとしても評判が高いですが、その背景にはこの名曲に携わったことが大きな理由となっています。
イントロの「アーイー!」部分だけを聞いてもハッピーは曲。
明るいヒップホップというよりもヒップホップクラシック的なしっとりした曲。
このような商業的な音楽は玄人に受け入れられないことが多いですが、夏の風物詩としてはしっかりと認められるのです。
日本では曲名よりもサビのイントロだけを知ってる人が多くいることでしょう。
夏の永遠の風物詩『Kool & The Gang / Summer Madness』をオマージュにしたネタ的な曲でもあります。
曲名 | Summertime |
アーティスト名 | DJ Jazzy Jeff and the Fresh Prince |
収録アルバム | Homebase |
曲順 | 2 |
発売日 | 1991.6.23 |
4位ーHere Comes The Sun
ジョージ・ハリスンが作った名バラード。
夏の名曲という項目でランクインしてますが、実際は”春らしさ”から刺激を受けて作られた曲です。
レコーディング自体は7月7日の七夕の日にスタートしたということで、その点では夏らしいですが。
「太陽が昇る」
「太陽がやってくる」
そんな歌詞を聞いてると夏らしさを感じれずにはいられないですが、歌詞の中に「summer」は出てきません。
テーマを狙わずとも、名曲が勝手に何かのランキングの上位にランクインしてまうということ、さすがビートルズです・・・。
曲名 | Here Comes The Sun |
アーティスト名 | The Beatles |
収録アルバム | Abbey Road |
曲順 | 7 |
発売日 | 1969.9.26 |
3位ーSummertime Blues
2010年バージョンのローリングストーンの選ぶオールタイムグレイテストソング500にて74位にランクインしていると名曲です。
1960年に発売されたアルバムに収録されていますが、実際には2年前の1958年6月11日にB面としてリリースされています。
これまでにたくさんのミュージシャンにカバーされ、その時代でヒットを重ねてきました。サビは誰でもどこかで聴いたことがあるのではないでしょうか?
カバーしてきた代表的なミュージシャンはザ・ビーチボーイズ、ザ・ベンチャーズ、ザ・フー、Tレックス、ラッシュ、ジェームス・テイラー、ディオンなどです。
日本ではRCサクセションやウルフルズなどがカバーしてることで有名です。
曲名 | Summertime Blues |
アーティスト名 | Eddie Cochran |
収録アルバム | The Eddie Cochran Memorial Album |
曲順 | 7 |
発売日 | 1960.5 |
2位ーSchool's Out
70年代にしてグラムロックの先駆けであったアリス・クーパーの代表曲。
夏休み前の学校が終わったハッピーな気持ちを歌った曲で、テーマは「夏休み」です。
元々、学校が長く休みに入る前の気持ちを3分にまとめたら凄いことになるだろうと作ったのがこの曲。
ハッピーなリフに、幸福度全快のフレーズの嵐。
自身のあまり、アリス本人はプロデューサーに「この曲が売れなかったら靴屋でも始めるよ」と発言していたそうです。
ビルボードの全米チャートで7位、イギリスのチャートで1位と予告通りに大ヒットを記録しました。
この曲を聞くたびに学生の頃の夏休み直前のワクワクした気持ちを思い出しては懐かしいです。
曲名 | School's Out |
アーティスト名 | Alice Cooper |
収録アルバム | School's Out |
曲順 | 1 |
発売日 | 1972.6 |
1位ーHot Fun In The Summertime
ファンクなイメージの強い彼らにしてミディアムバラードな曲。ゆったりしてて多幸感がヒシヒシを体を巡るような曲です。
夏に聴きたくなる魔力があります。
この曲はビルボードで1位を獲得し、年間でも7位を記録しました。
ポップの王様マイケル・ジャクソンはスライストーンファミリーに強く影響を受けたと語っていましたが、このHot Fun In The Summertimeという曲は、マイケルのお気に入りの曲でもありました。
ビーチボーイズがカバーしたバージョンも評判が良いです。
曲名 | Hot Fun In The Summertime |
アーティスト名 | Sly and the Family Stone |
収録アルバム | Greatest Hits |
曲順 | 9 |
発売日 | 1970.11.21 |